イチロー 北野武 キャッチボール + 天才セッター中田久美の頭脳

2005/01/10(Mon) Book

イチロー 北野武 キャッチボール(著:「キャッチボール」製作委員会)天才セッター中田久美の頭脳(著:二宮清純)

左:イチロー 北野武 キャッチボール(著:「キャッチボール」製作委員会)
右:天才セッター中田久美の頭脳(著:二宮清純)

イチローの方は、2003年春にBS-i・BSフジ共同特別番組として放送された内容の書き起こし。中田久美の方は、過去東洋の魔女と呼ばれ最強だった日本のバレーボールが、企業の業績悪化による廃部で衰退している現状(どこかで似たような話が…)を打破する策をコートの中から分析したノンフィクション。同じスポーツ繋がりだからか、無意識に続けて読んでいた。

二人のアスリートは、おもしろいほど同じ事を語っている。「相手との複雑な心理戦を戦わす中では、何も考えていない選手が一番怖い。」「プレイしている自分と、客席から自分を見ているもうひとりの自分。二つの脳を使い分け、俯瞰した視点を持つ。」「勝った負けたで一喜一憂するのではなく、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのかを考え、悪い部分にも目を向けないと結果オーライでは進歩がない。なぜ勝ったのかを説明できる事が大切。」などなど、極めたものの境地は同じような所に行き着くということか。

最も興味を引かれたのは、中田久美がなせセッターのポジションに活路を見いだしたのかというくだり。ケガをし長いブランクの後復帰した中田久美は、自分に足りないものは何か、どうすれば生き残れるのか、勢いだけでやってきてそれを失った今、どうすればいいのか深く考える。そこで見いだしたのが、これまで勝負してきたセンスと体力が落ちた分知恵とキャリアで勝負し、人を使うのではなく、合わすのでもなく、活かすことで力を生み出すという道。

なんだか他人事とは思えず、いろいろと自分自身に置き換えて考えた。


Leave a Reply