話せぬ若手と聞けない上司

2006/04/29(Sat) Book

話せぬ若手と聞けない上司 表紙
話せぬ若手と聞けない上司
山本 直人 (著)

-「社員が働かない」のか
  「ベンチがアホ」なのか。-

ホンネで動かす組織論」のコメント欄でK氏に紹介してもらったこの本を読んでみました。僕らが仕事をしている中で感じる様々な出来事や思いについてもの凄く的確に言葉になっているので、「そうそう!」っていう共感が多く、またその後にのっている著者が取った解決に向けた行動になるほどと思った。また、日本のように一つの民族・一つの言語で構成された社会では、年齢しか人を分ける目安がないのだろうという視点もふむふむと読んだ。

面白かったのは本を読む事の良さについて語っているくだり。インターネットはたしかに大量の情報が素早く見つかりリンクも多いが、それは既に共有されている。本を読むと疑問を持った事柄から自分独自のオリジナルリンクが生成され、それはその人だけの情報になっていくと。

ここ最近ネットの記事を読む時間が無くなるほど本を読み続けて感じているのは、一つの事柄に対する深みの度合いが本とネットでは違うなという事。なので僕は、インターネットで広く自分のアンテナを張って関心の幅を広げ(del.icio.us)、一つ一つの深堀を本で行い、その課程をこのブログで公開する事で、次の展開への種をまいておくというフロー。最後の公開がなければこの本を紹介してもらう事も無かったわけだし、本を読み返す必要が生じるのでより深い理解につながる。

僕は、17歳のときから仕事を始めました。その時は(今でもそうだけど)常識なんてものは全くないし、今以上にB型の気分屋で安定性はない非常に扱いにくい人だったんじゃないかなと思います。そんなやつが社会に出たので、周りの人はスキルをもった凄い人ばかりに写りました。

ただそこでうれしかったのは、インターネットとかウェブを作る領域での知識やスキルは、他の人よりも比較的多く持っていたので、基本的にはダメ人間なんだけれども、その分野では認めてもらって仕事ができ、多少なりともだれかさんの役に立つ事ができた事でした。

そんな経験があって結果的に今身に付いているのは、ひとりの人についての印象を2・3人の人格にわけて持つということ。「Aさんは新規展開を提案するときは凄い。Aさんは正確性が求められる仕事を継続的に行う事は苦手。」であったり、「Bさんは道理にかなわない事をきちんと主張する事ができる。Bさんは思いこみが強すぎる面がある。」であったりします。

それぞれの印象は、どちらの比重が多いか少ないかと判断するのではなく、「Aの側面の時もあるし、Bの側面の時もある」と一人の人の中に並列して存在し、時間や場所ややっている事によって変化し、どちらも同じ人の持っているスキルだと思うようになりました。それは自分がある部分ではダメだったけどある部分では認めてもらえたという経験によるものであり、それを意識してからは少し仕事をするのがスムーズになったように思います。凄くいい人もいないけど、凄く悪い人もいないのです。

元々みんなそういう考えを持って人と接しているかもしれないし、特にこの本と関係はないのですが、ふと新潟の人とタケノコを食べながらそういう話をしたなと思いだし、書いてみました。

Related Entry

Comments are closed.