天使の卵

2006/10/09(Mon) Book

天使の卵 表紙
天使の卵
エンジェルス・エッグ
村山 由佳 (著)

-相手は必ずしも僕でなくてもよかったのかもしれないな、
  と思うと、僕は少し寂しくなった。-

iza!の記事で知った小西真奈美主演映画の原作。19才の画家志望の予備校生一本槍歩太(いっぽんやりあゆた)が、27才の精神科医五堂春妃(ごどうはるひ)に恋に落ちる、東京タワー的な話(江國香織の方)。小西真奈美と精神科医のイメージは本当にぴったりだけど、予備校生のキャラはどうも。。。予備校生の気持ちや心の動きに納得出来ないせいかもしれないが。

本を読んでいると、自分の変化に気づきます。以前東京タワーを読んだときとは、結構気持ちが変わっているなぁということに。東京タワーを読んだときは羨望の眼差しもあったけど、この本では歩太の言動一つ一つに少しイライラした。ラストでどう決着をつけるのかと思ったら、少し逃げてる感があった。逃げた中では、きちんと筋道はつけているけれど、そもそもの所で正面からぶつかって欲しかった感がある。

自分自身(10代に比べれば)少しばかり年を重ねたことだったり、いろいろあった苦い経験だったり、そういうのが積み重なったからだろうけど、自分がそう感じたことに自分自身が少し意外だった。その事から、いろいろ変わった環境とか、それによって増えたものの見方とか何が大事で何が大事でないかとか、過去の経験から無意識に選んでいる選択肢とか、そういう今まで気づいていなかった自分の中の前提条件や価値観みたいなものの変化に、気づくことが出来た本でした。もちろんそれでも、変わらないものは変わらないのですが。


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