チーム・バチスタの栄光
-連勝記録はいつか途切れるでしょう。
今、私にできることは、運任せになる部分をできるだけ少なくする努力をすることです。
このチームに奇跡と呼べるものがあるとしたら、
それはチーム全員がこの気持ちを共有し、各自が最大限の努力をしている点です。
幸運だったのは、チームの人選を一任していただけたことです。
赴任後二ヶ月間は執刀せず、手術を見学し続けました。
各自の仕事ぶりをこの目で確認し、私自身がメンバーを決めました。最良の人選です。
優秀な人材は他にもいますが、チームとしての組み合わせはこれがベストです。-
本の帯で、児玉清さん(アタック25の人・かなりの読書家)が「これは待ち望んでいた一冊でした。」と評していたので即買い。このミステリーがすごい!大賞を受賞したこの著者の続編「ナイチンゲールの沈黙」も並んでいたけれど、嫌な予感がして買わなかった。家でアマゾンの書評を見たら、1作目の素晴らしさからか、酷評が多かった。
一応ミステリの体裁を取っているけれど、読者が犯人を推測できる作りにはなっていません。そして、途中からある登場人物の登場により、がらっと作品の雰囲気が変わります。これについてこれない人もいるでしょうし、僕は絶妙なキャラだと思って読んだけれど、ちょっと間違うと微妙だなと思った。二作目ではちょっと間違ってしまったのではないかと思う。あと、「このミス」応募時と出版時で「チーム・バチスタの崩壊(応募時)」から「チーム・バチスタの栄光(出版時)」に変わっているも気になる。結構大きく違っちゃう。
そんなに多くは書かれていないけれど、冒頭に引用したチーム・バチスタのリーダー桐生の考え方や苦悩しながらも理想を求め続ける仕事へのスタンスと葛藤、捜査を行う田口と白鳥のスタンスが180度異なるコミュニケーションスタンス。ありきたりだけど味があるキャラクタたちのつながりなど、スラスラ読めた本でした。

