白い巨塔
里見先生のように死んでしまった患者の生命にこれほどまでの強い責任と愛情を感じて下さるりっぱな先生が、なぜもっとえらく、お幸せになれないのですやろか、里見先生のような方にこそ、私たち患者は信頼して自分の命をお預けすることができるのです…
全5巻2,131ページ。ドラマのサントラを流しながら読んでいたので、唐沢・財前と江口・里見が浮かんできた。亀山君子が証人出廷を決意し、柳原医師が真実を告白したという、ひとがひとのために真実を突き通したシーンが特に印象的だった。
医学という、半ば生命に抗う学問を信じる二人の医者がいて。その二人の飛び込んだ世界はどの世界にもあるようにその使命とはほど遠い現実があって。ひとりは地道に自分の信じた道を歩み、ひとりは目的達成を第一に考え手段を選ばず、その過程を経てたどり着いた目的地は当初とは全く違ったものになっていた。そこにあった志は間違っていないものであったと思うが、ざまざまな見えざる手によって動かされたその課程は「白夜行」のふたりに通じるものがあった。その時にも感じたことではあるが、一人一人の様々な入り交じった思惑によって、一人の患者が殺められたが、僕には、財前がけっして悪人には思えないし、里見がけっして善人にも思えない。






おっ、これはオイラに対する挑戦ともいえるエントリーですな! ;-)
『白い巨塔』は田宮二郎版がワンアンドオンリー、と公言して憚りませんから。
> 唐沢・財前と江口・里見
おっさんが昔話すんなよ!と突っ込まれること覚悟でケンカ売りますが(笑)
原作の世界観を映像でなぞりたいのであれば、唐沢×江口版より、田宮二郎×山本學版に尽きますですYO! 周囲のいやらしい思惑に翻弄され、結果として〈出世〉という道を選ばざるを得なかった財前五郎の悲劇が、見事に描かれてますからね?。保身と信念との間で逡巡する柳原医師(高橋長英)の演技もすばらしい。ぜひ、TSUTAYAで借りてきてくだつぁい。
もっとも、いわごろくんは、亀山君子=西田尚美、でファイナルアンサーなんだろうな? :-)
私も、田宮二郎×山本學版に一票。
唐沢さんはバックボーンがお坊ちゃんだったからという理由だけですが・・・。
山崎豊子の華麗なる一族もオススメです。
ミーハーじゃなくてよ。決して。
フィクションでありながら、限りなくノンフィクションにちかいんだから!!
社会って、何にも変わってないね。と思った本です。