ブラックジャックによろしく ガン医療編(再読)

2007/08/11(Sat) Book

ブラックジャックによろしく ガン医療編 表紙
ブラックジャックによろしく (5)
佐藤 秀峰 (著), 長屋 憲 (著)

-生と向き合う事は、
 死と向き合う事と同じ事ではありませんか?-

既に一度読んだマンガです。ドラマ版も見ました。マンガでも小説でも、本を読む時、その物語はその本の中で文字列として展開されるのではなく、読んでいる人の心の中で展開されるものだと思います。

そこに書かれている文字から、読む人それぞれにその物語の中の登場人物が描かれ、それにはその人のそれまでの記憶や気持ちの中からイメージされるため、本に書かれた物語と、読者一人一人の中で展開される物語には微妙にズレがあると思います。

故に、一度読んだ物語でも、その後にいろいろな経験をして、またふとその物語を読んでみると、全く違った物語が展開されます。いや、その後の経験から、その本がその人をまた呼び寄せるのかもしれません。以前この本を読んだ時は、日本の医療の矛盾や、それを突き破ろうとする医師達の物語として読んだ自分がいました。

今日読んでみると、その本はたしかに以前読んだ本と同じものであるのに、一人の患者がいかに死と向き合い、生きていくのかが描かれた本になっていました。妻が死ぬことを知った夫や、お母さんが死ぬと告げられた10代の子供の、そして、貴方の人生はこれで終わりですとあらかじめ告げられた一人の女性が、いかにして生きて死ぬのかが描かれた本になっていました。


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