佐藤可士和の超整理術
整理して新しい視点を見つけるという事は、それまで見えなかったものが見えてきて、視界がクリアになるという事。新鮮な気分になったり、インパクトを与える切り口が見つかったり、人を感動させるポイントが把握できたり、ポジティブな発見がたくさんあります。つまり、視点を見つけたその時点で、アイデアの糸口になっているはずなのです。
クリエイティブなイメージの佐藤可士和いう単語と、地味でロジカルな整理という単語の組み合わせが新鮮で買ってみたら、いい意味で裏切られた。本の中でも書いているけれど、本人は自分の事を「自己表現をしているアーティスト」ではなく「クライアントを診療し問題を解決していくドクター」と捉えているらしく、それを聞いたら納得。
クライアントが見えていないところまで客観的に対象を分析し、グループ化したり優先順位を付けながら何が問題なのかを見極め、その問題に対処するアイディアや表現方法、情報構造を考えるという著者の思考プロセスを、著名な作品を上げながら解説する。
これは自分でも実感していた事だけれど、「何が問題なのか」を見極めクライアントと意識を合わせる事が一番重要で大変だと感じる。「問題を20日で解決しなければならないとしたら私は19日かけてその問題を定義する。」と言ったのはアインシュタインらしいですが、問題さえ定義されれればあとは何とかなる気が最近している。そういう意味では、要件(道具の形)が定義されているプロポーザル方式っておかしいんだよね。その道具で問題が解決できるか分かってもいないのに道具の形を指定してるって。
ひとつ残念だったのは、「本当に商品価値のない商品の場合どういったディレクションをしているのか」という点については、「残念ながらいかんともしがたい」とあっさり切り捨てられていたこと。地方で仕事していく中ではそういうクライアントの場合も結構あると思うんだけど、簡単に切り捨てる事も出来ないし。。。

