Archive for the ‘Book’ Category

サイバーエージェント流 成長するしかけ

2010/03/08(Mon) Book

 サイバーエージェント流 成長するしかけ 表紙
サイバーエージェント流 成長するしかけ
曽山 哲人 (著), 藤田 晋 (監修)

現場と経営の目線をシンクロさせる

社内の人事制度が、殆ど全て書いてある。裏表全部は書かれていないけれど、素直に書いてある。組織としてのサイバーエージェントは、ディフェンスが強い会社という感じがしている。撤退基準を明文化して実行に移すとか、法務財務がしっかりしているとか。某車のコピー(?)ではないけれど、きっちり守られているからこそ安心して攻められるというか。

勝てる市場で勝負する事、閉め会、ヨミ会など、福井に戻っても一人で無意識に実践中。そして、事業をきちんとビジネスとして成立させることの大切さも、痛いほど学ばせていただきました。組織として、これからもさらなる成長を。

小さなチーム、大きな仕事

2010/03/07(Sun) Book

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 表紙
小さなチーム、大きな仕事
37シグナルズ成功の法則

身軽であるというアイデアを受け入れよう。今このとき、あなたは最も小さく、もっとも無駄がなく、最も速い。ここからだんだん鈍重になっていく。そしてものごとが身軽ではなくなるにつれ、方向を変えるのにより大きなエネルギーが必要になる。ビジネスの世界でも、物理の世界とおなじだ。

チームマネジメントの本という印象で買って読んだら、もちろんその部分もあるけれど、大部分は個人の働き方について。プロダクトを作っている会社なので僕の仕事に活かせるのだろうかと思いながら読んでいたが、自分がやっていることの確認にもなり、新しい示唆もあった。

仕事するのにオフィスはいらない

2009/08/15(Sat) Book

仕事するのにオフィスはいらない 表紙
仕事するのにオフィスはいらない
佐々木俊尚 (著)

「オフィスがない」「フリーランス」「契約で仕事をする」と聞くと、そういうイメージでとらえられてしまうのは否めません。しかし本書で明らかにしようとしているノマドの生活はそのような「弱者」としてではなく、あくまでも個人としての矜持を保ち、そして自宅やカフェや外出先などでテレワーク的な仕事をこなす独立独歩な人たちを指して、ノマドと呼んでいるのです。能動的に行動し、何のために仕事をしているかという価値観をしっかりと持って、新たなワークスタイルを実践している人たちが、ノマドなのです。

東京から福井に帰って仕事をし始めてもうすぐで1年になるけれども、なんとなく感じていた福井で仕事をする感覚というものが具体的にまとまってきた。東京の会社と福井の会社での一番の違いは、仕事の幅が福井では多くならざるを得ないという事ではないかと思う。僕が経験した会社は数社しかないので以下それが前提になりますが。

東京の大きめの会社だと、会社自体はいろんな事業をやっていたとしても、プレーヤーであれば一つの事業や一つの業務を担当しそれに責任を持つわけで、ポジティブに見れば専門性を磨きやすく、ネガティブに見れば歯車となりやすい。僕が福井に帰ってきて良かったことの一つが、大変ではあるけれど一人で広い範囲を見れる事。

ただ福井だと当然市場や金額が小さいので、一つの事業を同時にたくさん行うか、専門以外の事もやるパターンが多い。専門以外の事というのも二つあり、一つのテーマに集約される(サイト構築でディレクションもコーディングもする)のならまだしも、いわゆるなんでも屋(ネットやってるならPC詳しそうだからプリンターの設定もやってよ)になりがちである。特にネット・IT分野は。この二つは「幅が広い」と同じように定義できるかもしれないけれど、実際の所かなり違う。いくらプリンターの設定がうまくなってもウェブ構築にはまったくプラスにならない。クライアントとのコミュニケーションという意味では否定しないけれども、実際の所それでは収まらないものがある。

そんなわけで、フリーランスになる事は考えていないけれども、会社の中にいながらノマド的な働き方って出来ないだろうかという視点でこの本を読んだ。とはいえ、最初から福井でそれは難しいだろうなと思っていた。自分自身、ディレクターという立場でデザイナーが隣にいて一緒に作業できる「場」を共有することが仕事のしやすさという意味でも制作物のクオリティという意味でもプラスになっている事を実感しているから。

デジタルツールやクラウドを使ってのコミュニケーションと言っても、発信する側だけではなく受け取る側にもそれなりのリテラシーが必要になるので、そう簡単にはできない。それに、社内からもクライアントからも、同じ「場」を共有することをストレートに求められるし、その有用性は僕も感じているので、本書を読んでも、福井という場とディレクターという僕の職業上、可能なのかどうかはいまいちまとまらなかった。

ただ、最近今のままのスタイルで仕事をしていくのはしんどいなぁと思う機会が増えてきている。地元に帰って知り合いとの交流が(これでも)前に比べれば増え始めていたり、地方だからといってクライアントが求めるレベルが下がるわけではなくより具体的で効率のよい対応を求められる。絶対的に東京の時より仕事に割く時間が増えているし、時間があるときも気持ちの余裕が減っていて、結果的に新しい事を学んだり知識を深めたりする時間が減ってしまっている。

仕事のやり方を変えないとなんだか持たない気がしているけれど、ノマドは本人の変化よりも周りがノマドを受け入れる事の方が労力が大きいように感じるので、その変化が直近で起きるとも思えない。それに、場を共有することのメリットを僕自身が実感しているというのもある。が、近視眼的な事を続けても僕も周りも誰も得しないのでなんとかしたいのだけれど、どうしたものか、という堂々巡り。

政権力

2009/08/15(Sat) Book

政権力 表紙
政権力
三宅 久之 (著)

この「政権力」という「永田町の見えない鍵」を可視化することによって、日本の有権者のみなさんが保有する、何人たりとも侵すことの出来ない権利である選挙権を100%余すことなく行使して、少しでも、この国の将来に光明を見出すことができれば、と願っております。

歴代の長期政権や短命政権のエピソードを交えながら、現在の与野党の現状と比較し、国家を仕切る政権に必要なものを政権力というキーワードで解説している。実際政権を取った時間が長い故に、必然的に自民党についての話題が多くなるが、自民党の歩みと絡む形で他の政党についても話が及び戦後政治を流し読みすることも出来る。

僕は2005年の小泉首相の衆院選(郵政解散)、2007年の安倍首相の参院選(美しい国解散?)ではそれぞれ完敗した方の政党に投票していて、どうも民意とずれているぽい。今回も結果的に劣勢が伝えられる方の政党に投票しようとしているので、過去の経験で行くとたぶん自民党は負けてしまうのだろう(謎。

1年前は、「次の衆議院選挙で一回民主党に政権を担当させて失敗してもらって、自民党には権力を失うという苦渋を味わってもらって、2010年の参議院選挙、その次の衆議院選挙と徐々に政権に復帰してもらい、過去の反省をふまえた政権をやってもらう(福田さんに首相の資格が無いと言う前に、国民に有権者の資格がない。)」と民主党でいいじゃないかと書いていたんだけれど、最近どうも民主党はおかしい。

西松建設からの献金も個人(故人)献金も自民党の陰謀だ的な事を言う人もいるけれど、たとえそうだとしても民主党の政策をやったら日本が財政的にも国防的にも国民生活的にも壊れてしまうようにしか見えない。自民党が政権に復帰した時既に遅しという状況になってしまっている気がする。ちなみに幸福実現党。政治より宗教で国を統一することが統治者にとって効率的に見えるのは分かる気がするけれども、理想論で急性過ぎる。時流が宗教にとって追い風と感じたのかもしれないけれど、そんなにうまくいかんって。

14歳からの日本の選挙。

2009/08/15(Sat) Book

14歳からの日本の選挙。 表紙
14歳からの日本の選挙。
1票が国を動かす選挙の仕組みと政権交代。
三宅 久之 (著)

14歳からの、という所を見ずに買ってしまった。
わかりやすいけれど、知っていることばかり。

天皇論

2009/08/15(Sat) Book

天皇論 表紙
天皇論
小林 よしのり (著)

天皇皇后両陛下御結婚満50年に際して(平成21年)

質問の中にある「皇室」と「伝統」、そして「次世代への引き継ぎ」ということですが、陛下はご即位に当たり、これまでの皇室の伝統的行事及び祭祀とも、昭和天皇の御代のものをほぼ全部お引き継ぎになりました。また、皇室が過去の伝統と共に、「現代」を生きることの大切さを深く思われ、日本各地に住む人々の生活に心を寄せ、人々と共に「今」という時代に丁寧にかかわりつつ、一つの時代を築いてこられたように思います。

伝統と共に生きるということは、時に大変なことでもありますが、伝統があるために、国や社会や家が、どれだけ力強く、豊かになれているかということに気付かされることがあります。一方で型のみで残った伝統が、社会の進展を阻んだり、伝統という名の下で、古い慣習が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましく思いません。

また、伝統には表に現れる型と、内に秘められた心の部分とがあり、その二つが共に継承されていることも、片方だけで伝わってきていることもあると思います。WBCで活躍した日本の選手たちは、鎧(よろい)も着ず、切腹したり、ゴザルとか言ってはおられなかったけれど、どの選手も、やはりどこか「さむらい」的で、美しい強さをもって戦っておりました。

陛下のおっしゃるように、伝統の問題は引き継ぐとともに、次世代にゆだねていくものでしょう。私どもの時代の次、またその次の人たちが、それぞれの立場から皇室の伝統にとどまらず、伝統と社会との問題に対し、思いを深めていってくれるよう願っています。

読む前は、皇室はずっと続いていってほしいと思っていて、読んだ後もそれは変わらなかった。個人はもとより、企業や政治家でさえ近視眼的になり右に行ったり左に行ったり自由主義に行ったり保守主義に行ったりと右往左往しがちな日本や世界の中で、唯一変わらない存在が同じ国の中にどっしりと座っているというのは、それだけで価値のあることではないかと僕は思う。

天皇陛下に何かを願うわけではないし、皇室があれば日本が守られるとも何も思わない。逆に何か直接的なことをしてしまうとそれは具体的になるということであって、時代と共に変わることを余儀なくされるので、今のままの間接的な立ち位置で国民から少し離れた距離を保っている方がよいとさえ思う。

変わらない、直接的に何かをするわけではない存在に価値があるのかと言われると僕はあると思っていて、たとえばそれがあることで日本がいまどの立ち位置にいるのかということを諸外国との相対的な位置ではなく皇室を基準とした絶対的な位置で把握することが出来るだけでも、またそれが歴史の中の事実ではなく現存しているものと比較できるということだけをとってしても、価値のあることだと思う。

戦争との関係を考慮してか、学校ではあまり皇室について学ぶことはなかったと思う。皇室に詳しい人も、あまり多くを語らないか平易に語りすぎてよくわからない場合が多い。その配慮は何となくわかるし、週刊誌の題材になるような下世話な話題ばかりも嫌だけれども、もう少し広く日本人が知ってもいいのではないかと思う。その手始めとしてこの本が適切かと言われると、微妙だけれども。

ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック Webディレクション

2009/02/15(Sun) Book

Webディレクション 表紙
ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック
Webディレクション
益子 貴寛 (著), 細川 英樹 (著), 山本 聰 (著), 原 一浩 (著), 佐藤 伸哉 (著), 坂本 貴史 (著), 浅野 紀予 (著), 渡辺 隆広 (著), 境 祐司 (著), 長谷川 恭久 (著)

以前これのWebリテラシー編を読んで、読み物として面白かったことと、体系的に学び直すことによって新たな気づきがあったり自分の弱いところが明確化されることを知り、ディレクション編も買ってみた。シリーズのWebプロデュースも買ってみようかな。

前々から分かっていたことではあるけれど、リサーチとマーケティングが弱いことに改めて気づく。リサーチは職務上クライアントから必要とされることが多いので強化していくと思うけれど、マーケティングはどうだろう。

正直福井の市場は全体感で見るとまだ立ち上げだったりリニューアルだったりというフェーズで、その運用や活用に重きを置いているクライアントが少ない。もちろん作る側の僕らがその重要性を知ってもらう活動はしないといけないと思うけれど、今はまだ構築や再構築に関するスキルを上げていった方がお金になると言うのはシビアに見て正しい気がする。

ただ全くいないわけではないと思うので、ひとつ協業してやっていけるクライアントさんがみつかれば、そこと数年というスパンで一緒にやらせてもらいながら福井に適したネットのマーケティングだったりというのが見つけられるかもしれない。

シンプリシティの法則

2009/02/13(Fri) Book

シンプリシティの法則 表紙
シンプリシティの法則
ジョン マエダ (著), John Maeda (原著), 鬼澤 忍 (翻訳)

法則1 削減
法則2 組織化
法則3 時間
法則4 学習
法則5 相違
法則6 コンテクスト
法則7 感情
法則8 信頼
法則9 失敗
法則10 1

シンプルな文章からあふれ出る大量の示唆は、すばらしいの一言に尽きる。その示唆を実際の仕事の中で試行錯誤しながら理解していくことで、シンプリシティを体得できるのだろう。ひとつひとつやっていこう。

巧告。

2009/02/11(Wed) Book

巧告。 表紙
巧告。
企画をヒットさせるために広告クリエイターたちが考えること
眞木 準 (著), 副田 高行 (著), 中島 信也 (著), 山本 高史 (著), 京都広告塾 (編集)

「表現」という営みに参加しているぼくたちが達成すべき目的は何なのかといえば、それはやはりコミュニケーションをつくることではないでしょうか。

会社の人に借りて読んだ本。会社の環境上広告系の、これまで自分が買おうと思っていなかった本がいっぱい転がっているので、ちょくちょく本棚を覗かせてもらっては借りている。

最近よく言っている言葉だけれど、ウェブを作る人は、まあウェブの知識も必要なんだけれどそれはあくまで最低限やるべきことなので、それ以外にグラフィックデザインとか広告とか認知社会学とか宗教とか、そういうウェブ以外の知識を仕入れた方が良いと思う。本でも映画でも人に会うのでも良いけど。

ウェブの人は、どうも思想を持っている人が少ない。たまにいるのだけど、そういう人はたいていどこか違う分野でそういった思想を確立させてからウェブに来ている人が多いように思う。じゃあお前は持ってるのかと言われれば持ってないのだけど、持とうとしてるからもうちょっと待って。

以下返してしまうので付箋を付けたところの書き出し。

クリエイティブディレクター 山本高志
・受け手の言って欲しいことを言ってあげる。
・大きな声を出すこと、相手の知らないことを言ってあげること、受け手が言って欲しいことを言ってあげること。
・ふつうの人であること。
・世界最小最軽量のバカ
・「20本のバラからのぞく妻の顔は20年前の笑顔でした」これははっきり言ってしまえば嘘です。

アートディレクター 副田高行
・写真、タイポグラフィ、イラスト、タレント

CMディレクター 中島信也
・「あなたは頭は悪いが足が速い。コースは私が考えるから、そこをつっ走れ。(佐藤雅彦)」
・「表現」という営みに参加しているぼくたちが達成すべき目的は何なのかといえば、それはやはりコミュニケーションをつくることではないでしょうか。
・「すぐれた才能にすごい努力を掛け算して、さらにそこに「悪」を掛けてしまえば、社会にとって役に立たないどころか、その仕事は社会に対して悪い影響を与えるものになってしまいます(稲森和夫)」

コピーライター 眞木準
・キャリアを生かした社会貢献は、当然の責務だと考えているからです。

Web情報アーキテクチャ

2009/02/11(Wed) Book

Web情報アーキテクチャ 表紙
Web情報アーキテクチャ
最適なサイト構築のための論理的アプローチ
ルイス ローゼンフェルド (著), ピーター モービル (著), Louis Rosenfeld (原著), Peter Morville (原著), 篠原 稔和 (翻訳), ソシオメディア (翻訳)

情報アーキテクチャが優れていれば、テクノロジーがユーザに与える疎外感や圧迫感は減少します。それと同時に、人々の満足感が増強され、企業の利益も増加します。人々の満足感と企業の利益とを同時に増強できる職業は、非常に希です。是非とも楽しんでください。

今までコツコツ仕入れてきた知識が体系的にまとまっているので、復習と新たな発見もあっておもしろい。これを読んだからと言って何かが始まるわけではないけれど、外す訳にもいかんかなという感じ。

しかしまあどんな分野もそうかもしれませんが、インフォメーションアーキテクチャをやろうとするとウェブやデザインやテクノロジーや心理学系やそれこそ宗教まで、いろんな知識が必要だと感じるし、足りないなと痛感しますな。「広く深く」というアプローチは、「狭く深く」やっていくことで自然とそうなるような気もしてきた。