Archive for the ‘Book’ Category

大停電の夜に

2005/11/19(Sat) Book

大停電の夜に 表紙
大停電の夜に
源 孝志 (著)

-「誰にでも、忘れられない恋ってあると思うんです。
  もうそこには戻れないってわかっていても、
   それでも会いたいと思う気持ち、私にはわかるから…」-

本好きな僕ですが、最近はそれに拍車がかかっているように思います。枕元にはビジネス書やハウツー、メンタル的な本はいっぱいあるんですが、今読みたいのは物語だったので、渋谷のTSUTAYAでみつけたこの本を買いました。今映画もやってるみたいで。

love actuallyに似た、クリスマスの夜に様々な人の人生が交錯するお話。ちょうどクリスマスが近づいている時期だったり、自分が今住んでいる東京の地名が出てきたりして、ものすごくリアルで一気に読みました。love actuallyの時は、画家のエピソードが好きだったんですが、大停電の夜にでは乳ガンを患うモデルのエピソードが一番心に染みました。

生きるには、自分の大切な部分を切除しないといけない。でも、それがない自分は、生きていると言えるのだろうか。ならばいっそ、まだそれがあるうちに死んでしまったほうが…。そんな風に思い詰めたときに出会った一人の少年との、少しの冒険。その少年は、彼女のすべてを受けとめることは、出来なかったと思う。たとえ、少年がそうしたいと願っていたとしても。でも、うまく書けないけど、その少年がいることで、彼女は自分で自分を受けとめることが出来たんじゃないか。そんな風に僕は思います。

今週は、東京に来て一番ひどい週でした。(前もそんなことを書いた気がしますが。)そんな落ち込むというか、自分が嫌になった深夜のタクシーの中で、自分でも何でか分からないけど突然「僕は、誰かに必要とされたいんだな。」と思いました。自分の原動力になっている恐怖心や危機感みたいなものは、すべてそこから生まれているのだと気づいたりしました。誰かに必要とされる人、例えるなら、この少年のような、そういう人に。

今を作っているもの。

2005/11/12(Sat) Book

下山事件 表紙
下山事件
森 達也 (著)

-闇にいきなり光を直射するだけでは全貌は捉えられない。
  動きの素早い何かは逃げるし、弱い何かは萎縮する。
   いずれは光も必要だが、じっと闇に目を馴らすことで見えてくるものもきっとある。-

下山事件とは、昭和24年7月6日未明、国鉄初代総裁下山定則が常磐線の線路上で轢断死体で発見された事件。事件は、国鉄の人員整理をめぐって緊迫した局面で起きた為、自殺か他殺かをめぐり様々な推測が流れた。そしてその9日後に三鷹事件(無人電車の暴走)、翌月に松川事件(レールをはずして列車を転覆)とたて続けて不思議な事件が発生した。この結果、組合の闘争はおさえこまれた形となり、革新陣営全体の高揚も見事に沈静化させれてしまった。これ以降、アメリカの占領政策の転換により日本は”極東の反共の砦”となっていくのである。

ミステリーチックなドキュメンタリーなのだけど、僕は自殺か他殺かにはあまり興味がなかった。今起きていることの原因や経緯を探っていくと、必ず昭和にぶつかる。昭和の終わりに生まれた僕は、不勉強もあり、今平成でおきている事の元になっている昭和をあまり知らない。でも、今起きていることをいろいろ知ろうとすると必ず昭和にぶつかる。それを少しでも知れるといいなと思って読みました。

正直言って読み終わっても、なぜこの事件が今の日本を作っているのか、よく分からなかった。ふつうに社会や近代史を勉強していれば分かるんだろうけど。僕が分かった事は、「戦後の混乱」というよく聴く言葉で処理されている、ちょっと前に実際に起きていた事を知ることが出来たこと。携帯電話もないしインターネットもないって言うありふれた表現しかできないのがあれですが、そんな時代があったのだと、それから100年経たず今の世界があるのだという事を知ったことぐらいが収穫でした。

読書の秋、深まる。

2005/11/06(Sun) Book

プール 表紙
プール
松久淳+田中渉 (著)

-言いたいことがあるのに、それを言葉にして、しかも書くという作業は、
  言いたいことがシンプルなほど難しいような気がします。-

僕にとってはすごく曖昧なまま終わってしまった感じがしたんですが、まあ現実の世界もこのぐらい曖昧な感じで進んでるよなぁと思うと、ストンと心に落ちたのでした。本を読むと自分の使える言葉が増えたり、イメージのレパートリーが広がる感じがして、楽しいですな。

金閣寺 表紙
金閣寺
三島 由紀夫 (著)

-金閣寺は焼かれなければならない-

たしかに、ちょっと前の僕なら、すごく興味を示してたと思います。でも、なんというか、もうこういうのはいいです。正確に言うと、今こんなの読みたくないです。かな。もう少し時間が経ったら読みたい。あのときに、こんな本読まなくてよかった。

ベッドの頭のところに積んである本の塔が、だいぶ減ってきましたよ。
それでもまだ15?20冊の塔が3棟そびえているのですが。。。

読書の秋

2005/10/23(Sun) Book

ICO -霧の城- 表紙
ICO -霧の城-
宮部 みゆき(著)

-自分が何を望んでいるか、わたくしにもまだ分かりません。
  でも、望んでいないものが何なのか、それだけはわかっております。-

元は同名のPlayStationゲーム。534ページもあるので、夜7時に読み始めて読み終わったのは深夜3時半だった(眠いはずだ。)頭に角を生えた少年を霧の城に生け贄に出さなければいけない村の物語。

生け贄の真実と、その元になっている現実の世界にもある人間の愚かさを突いてかなり感動し、また悩んだのですが、読み進めてもそのことを全く解決せず終わってしまった。むーん。主人公はそれらの愚かさををすべて許して生きていくのかなぁ。

おとなのひとにいってほしかった24のこと 表紙
おとなのひとにいってほしかった24のこと
ヨゼフ パイオン (著), Joseph Pion (原著), 多田 文子 (翻訳), 上野 紀子

-「生きる意味が何か」などと問うより
  「生きる意味があった」と思えるような生き方をすべきなのでした。-

普段大人が子供に向かって言っている綺麗事の本音を伝え、でも希望を伝えるような本。上の言葉がひとつ参考になりました。

人間失格

2005/10/16(Sun) Book

人間失格 表紙
人間失格
太宰 治 (著)

-無垢の信頼心は、罪なりや。-

有名ですね。でも初めて読みました。ちょっと前にテレビである人が紹介していたこの本の「無垢の信頼心は、罪なりや。」という言葉がすごく気になって、読んでみたのです。

他の人もそういう感想を書いている人が多いみたいですが、この主人公が、すごく自分と似たことをしてるなぁと思ってしまいました。道化のこともそうだし、精神病院に押し込まれ周囲に絶望するくだりとかも。本の中では、最後この主人公が死んだのではないかと言うことが書かれていましたが、僕は元気に生きてるのではないかと思いました。手記の中にすべてを詰め込み、そこでいったん死んで、また新しい道を生きてるのではないかと。

解説を読むと、当時この本を書き上げた太宰治は、連載途中で自殺したみたいですね。それをリアルタイムで読んでいた人たちは、すごい刺激的だったんだろうなぁと思います。読むきっかけになった「無垢の信頼心は、罪なりや。」という台詞の意味も分かりました。なんだろう、何ともいえない感じでした。

そういえば、僕が引きこもっていたとき、この本と三島由紀夫の金閣寺を読めと勧めてきた人がいました。結局そのときはどちらも読まず、今頃人間失格だけを読んでますが、そのときに両方読んでいたらどうなってたんでしょう。誰か人間失格読んだ人いますか?どんな風に読みましたか?

急募! マーケティングがわかる本

2005/03/08(Tue) Book

さっそく、体力的とかでなくて、やってる内容でてんぱってまいりました。

というわけで、マーケティングの基本がわかる本と、ネットマーケティングについてがわかる本募集します。

あるいは、役立ちそうだけどまだ読んだことがない本とかあれば、読んでレビューかきますので、あったらおしえてくださいー。

天国の本屋 恋火

2005/02/13(Sun) Book

天国の本屋 恋火
天国の本屋 恋火(著:松久 淳+田中 渉)

実は3部作全部まとめ買いして一つづつ読んでました。前作のほうがよかったっていう人が多いみたいですが、僕としては天国の本屋という世界そのものにはまってしまった感あり…。大切な本になりそうです。

うつしいろのゆめ―天国の本屋(2)

2005/02/12(Sat) Book

うつしいろのゆめ―天国の本屋〈2〉
うつしいろのゆめ―天国の本屋〈2〉(著:松久淳+田中渉)

続きのお話し。続きというか、同じ設定での第2話というか。読んでて映画監督でもないのに映像化したいなぁなどと思ってしまった。(ちゃんと映画化されてます。)

天国の本屋

2005/02/11(Fri) Book

天国の本屋
天国の本屋(著:松久淳+田中渉)

またいつものcafeで本を読んでます。途中まではけっこうありがちな話だったんですが、最後のちょっと手前でほほうっていう所があって、いいお話しでした。

こんな時は、普段なら「はいはい仲がいいのは分かりましたよ。」って思ってしまう隣の席の恋人さん達さえ、ほほえましく見えるから不思議なものです(謎)。

国防

2005/02/11(Fri) Book

国防 表紙
国防
石破茂 (著)

第六十五代防衛庁長官 石破茂氏の日本の国防論。

与党も野党もいってることの理屈は一応通ってる(通そうとはしている。)どっちが正しいのかは決断してから数十年して歴史の流れを見ないと今は判断できない。ただ、今後平和でいられる確率が一番高く、自主性も高いのは石破さんの話ではないか思った。国防→戦争→危険→思考停止よりは安全にいられるのではないかと。