大停電の夜に
-「誰にでも、忘れられない恋ってあると思うんです。
もうそこには戻れないってわかっていても、
それでも会いたいと思う気持ち、私にはわかるから…」-
本好きな僕ですが、最近はそれに拍車がかかっているように思います。枕元にはビジネス書やハウツー、メンタル的な本はいっぱいあるんですが、今読みたいのは物語だったので、渋谷のTSUTAYAでみつけたこの本を買いました。今映画もやってるみたいで。
love actuallyに似た、クリスマスの夜に様々な人の人生が交錯するお話。ちょうどクリスマスが近づいている時期だったり、自分が今住んでいる東京の地名が出てきたりして、ものすごくリアルで一気に読みました。love actuallyの時は、画家のエピソードが好きだったんですが、大停電の夜にでは乳ガンを患うモデルのエピソードが一番心に染みました。
生きるには、自分の大切な部分を切除しないといけない。でも、それがない自分は、生きていると言えるのだろうか。ならばいっそ、まだそれがあるうちに死んでしまったほうが…。そんな風に思い詰めたときに出会った一人の少年との、少しの冒険。その少年は、彼女のすべてを受けとめることは、出来なかったと思う。たとえ、少年がそうしたいと願っていたとしても。でも、うまく書けないけど、その少年がいることで、彼女は自分で自分を受けとめることが出来たんじゃないか。そんな風に僕は思います。
今週は、東京に来て一番ひどい週でした。(前もそんなことを書いた気がしますが。)そんな落ち込むというか、自分が嫌になった深夜のタクシーの中で、自分でも何でか分からないけど突然「僕は、誰かに必要とされたいんだな。」と思いました。自分の原動力になっている恐怖心や危機感みたいなものは、すべてそこから生まれているのだと気づいたりしました。誰かに必要とされる人、例えるなら、この少年のような、そういう人に。










