SP
ドラマ「SP」のシナリオ本。脚本と平行してかかれているメモ書きを中心に読んだんだけれど、正直そんなにおもしろくなかった。買って失敗。

インテリジェンス 武器なき戦争
手嶋 龍一 (著), 佐藤 優 (著)
国家は、必要なときは嘘をつく。だが、嘘をついたという記録だけは残しておき、いつかその嘘は国益に害がないと明らかにしなければいけない。
国家と国家の情報戦(インテリジェンス)について、元外務相職員と元NHK特派員が語った本。国際政治の裏側が少しかいま見えるエピソードがいろいろありましたが、個人的にはそういう立場からはほど遠いので、傍目から眺める感じで読みました。

おもてなしの経営学
アップルがソニーを超えた理由
中島 聡 (著)
部隊として各方面に同時展開するときはマイクロソフトの方法が圧倒的に強いでしょうね。だからアップルは製品数も少ない。最前線が100もあってあらゆる所で戦っている状況になったら、ジョブズのやり方では無理でしょう。
Life is beautifulというブログを書いている方の本。普段から読んでいておもしろいなと思っていたブログなので購入。コンピュータ系の人かなぁという程度でブログは読んでいたのですが、マイクロソフトの米国本社にいて、Windows95やInternetExplorerを開発した人だった。
「経営学」となっているけれど、個人の働き方やものづくりの考え方として読んだ。バリバリの技術者なので、ネット・技術至上主義的な色が少し強くて、僕もそういう世界になったらいいなぁとは思うけれど、一日中ネットに接しているわけではない大多数の人にはちょっと急進的な話に聞こえるんだろうなと思う。
「ソフトがなければただの箱」とPCのコアがパッケージソフトに合った時代に比べると、今は「ネットにつながなければただの箱」になって、WindowsでもMacでもPCでさえないケータイでもネットさえつながっていれば十分使えて、端末の価値が希薄化されているように思う。故に、ネットの、ネットサービスの比重が増している。
そんな環境の中、過去のソフトウエア資産によって利益の大半を稼ぎ出しているマイクロソフトは安易にネットに流れてしまうと利益が消えてしまうというジレンマを持ち、グーグルは過去の資産がないぶん積極的にネットに投資し利益を生み、幸か不幸か端末資産が少なかったアップルはネットをインフラに端末を超えたサービスを展開している図が見えてくる。
この本はそういう大局観が得られると言うこともあるけれど、アップルやマイクロソフト、グーグルの物作りの現場もよく知ることが出来る。ちょっと前までGoogleは神みたいな議論が多かったけれど、僕は今の検索サービスなんてそのうち今のOfficeみたいに一般化されそんな重要なものではなくなると思っていて、そういう主張に出会えた初めての本でもある。
言い訳などではありません。どれほどの努力を費やしても、報われないことがある。それが現実だとわたしは思っています。あなたの家族を殺害した犯人を逮捕することが出来なかったのは、悔やんでも悔やみきれないことでした。ですが、繰り返しになりますが、どうにもならないこともあるのではないでしょうか。私たちは人間です。神ではありません。
前作の2年後から始まる物語(最近知ったのだけど、前作はWOWWOWで映像化されてるらしい)。前作よりも主人公遠野麻衣子が前面に出ていて、キャラクタがつかみやすかった。逆にまわりのキャラクタがいまいちキャラを把握できず、このキャラクタがこんな台詞言うかなぁという違和感がちょっと残った。
前作に引き続き、400ページとちょっと長いけれど、スリリングなのでどんどん読み進める。実際に起きた事件や物語内の架空の事件が多々出てきて、それがラストに向けたうまい複線になっている。
僕にしては珍しいことだけれど、犯人が登場する最初の一文から、この人が犯人だろうなと気づいた。その時点ではその人物を犯人と特定できる要素は何も提示されていなかったから根拠はないけれど、この人が犯人だったら小説的におもしろいだろうなと思ったら、ほんとに犯人だった。
できれば、最後の事件にせずもっと続いてほしい。

図解でわかるLinux環境設定のすべて
西村 めぐみ (著)
でも、「なんでこのファイルをこう書き換えればうまく動くようになったのか」「このファイルはいったいどういう働きをするのか」「この設定ファイルはどのコマンドが参照しているのか」…そういったことは、逆にわかりにくくなってきています。
CentOSの勉強をApacheまわりに進めようと思っていたんだけれど、いろんなページを見ながらそのとおりに実行しているだけで、なんとなくよく分からずに使っている感が否めずに、Linuxの基本的な仕組みを知りたくて買ってみた。Windowsでいうと、「スタートアップ」にショートカットを入れると起動時に実行されるとか、スタートアップ時に実行されるのは「スタートアップ」フォルダ以外にも「サービス」があるとか、「Windows」フォルダ以下はさわらない方が無難とか、アプリの削除はコントロールパネルからとか。そういうことを把握したくて。
著者の西村めぐみさんという人の本を前にも買ったことがあってすごくわかりやすかったので、本屋でいくつかあるLinuxの基本を説いた本の中でも著者で選んで買ってみた。今回もとてもわかりやすくて、まだLinuxの起動の仕組みを読んでいるところだけれど、読む前よりもすこしはLinuxがなにをやっているのかを把握できたつもり。
場所が変われば、べつの面がおのずと出てくる。人間には、阿修羅像のように幾つもの顔があるのだ。
飽きた。のかなぁ。桜庭作品を読めば読むほどつまらなくなってくる。どの本でも、モチーフとなっている作品があって、少女がおり、物語がずっと流れていく。なんというか、過去の作品とどこか重なっている物語を、なぜわざわざ別の1冊の本にしたんだろうという疑問というか消化不良感が残る。「一貫して描いている」などと言えば聞こえはいいのだけれど。
「死を自覚することで、生も自覚できた。おかげで、残り短い人生を、それまでの数倍も充実して生きることが出来た。よかったよかった」という話だと男は分析した。
ものによっては、「だから、解釈のしようによっては、自分は病気になって幸せだったかもしれない」とまで、死にゆく主人公に語らせていた。
ミステリらしくないミステリでありながら、ふつうのミステリよりもおもしろい。前作の翌日からのお話で、テレビドラマとは別のストーリー。なので雪平の相棒安藤も元気に生きている。前作の内容はほとんど忘れてしまっていたのですが、それでも十分楽しめました。
スリリング、というよりもおもしろい。冒頭からそれだけで映画やCMのコピーになってしまいそうなハッとする、それでいておもしろい言葉や掛け合いが出てきて、ちゃんと本筋の事件も進んでいるのですが、横道のそのやりとりに気をとられてしまうほどたのしい。
そして、そっちに気をとられていたら、あれっという間に本筋のミステリがあっさり解決してしまって拍子抜け。と思ったら、きちんと最後にメインディッシュがあって、それがまたミステリと言うよりも哲学的な読後感を最後に残してくれる。
命、というものに、正攻法とは全く逆のアプローチで光を当てている。故に、普段見せられる命の形とはまた違った面を見せられて、なんとも言葉がない。引用した文章のような、ありきたりな命の価値観の描写ではなく違った面でその意味を問いかけられて、ぼくはなんとも答えようがなかった。
アプリ環境やデータ移行が済み、MacBook Airだけで問題ないことを確認できたので、VAIOにWindowsXPとは別にCentOSを入れてデュアルブートにしてみた。それまではWindowsXPにVMwareを入れて動かしていたんだけど、もっと通常に近い形で動かしたかったのでやってみた。
インストールDVDを作るためにDVD-Rを買いに行ったら、本のコーナーにCentOSの解説書にインストールDVDがついたやつがあって、体系的に覚えられてちょうどいいかなと思ってそれを購入。著者がアイティーブーストという会社で、仕事でこの会社の製品を使ってた時の印象がよかったのもあり。
パーティション切って(初)、インストールして、MacBook AirからSSH出来ることを確認し、ユーザを作り、アップデートを適用し、Sambaを設定しMacBook Airから書き込みできることを確認し、(初)、Apacheの起動を確認、というところまでやってみました。
■今後の予定
☆CentOSのインストール(OK)
★OSの基本操作(よく使うコマンドから習得中)
☆ユーザの作成(OK)
☆apache、Sambaを自動起動に設定(OK)
☆Sambaの設定(OK)
▲BINDのインストール(一度やったけどもう一度)
☆apacheのインストール(OK)
★ドキュメントルートの設定(未)
★転送設定(未)
★アクセス制限(未)
★BASIC認証(未)
★WebAlizerの設定(未)
★SSLの設定(未)
★MySQLのインストール(未)
★Perlのインストール(未)
★Movabletypeのインストール(未)
★FTPサーバの構築(未)
★メールサーバの構築(未)
★セキュリティの設定(未)
★shellの作成とcronの設定(未)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
A Lollypop or A Bullet
桜庭 一樹 (著)
生き残った子だけが、大人になる。
桜庭一樹が少女には向かない職業や少女七竈と七人の可愛そうな大人よりも、赤朽葉家の伝説よりも前に書いた本。ネットをみると評価が高いのだけど、個人的には淡々と読み終わってしまった。どうも本自体と言うよりも、桜庭一樹という作家の作品歴の中でのターニングポイント的な文脈で読まれているみたい。
直木賞を受賞した「私の男」はまだ読んでいないけれど、この人の本では一貫して少女が描かれている。個人的に一番好きな「赤朽葉家の伝説」は、少女を描いているという点では一貫しているけれど、同じ作家とは思えないほどの違いがある。僕はどうしても「赤朽葉家」の桜庭が好きなので、ほかの本にはそこまで入り込めていない。
一人の作家の本をここまで読んでいるのは初めてなので、桜庭一樹の主要な本をすべて読み終えることができたら、いちど作家という視点で複数の物語を俯瞰してみてみたい。
傷が傷として残っても、それでもいいと態度で示してくれる人がいます。それはやがて傷ではなく、私の、私だけの模様になるのだ、と。
古本屋という世界で働く二人の物語。その舞台設定に惹かれて軽い気持ちで買ったのですが、なかなかいい本でした。登場人物たちにはそんなに魅力はないのですが、描かれる店の雰囲気や、最後の月魚の描写から、凜とした空気感を感じました。夏の夜の昼間の熱がまだ冷め切らない。静かな月夜。
若干ボーイズラブ的な空気を漂わせているのですが、気にしなければさらっと流せる程度で、著者も曖昧にしているので僕も曖昧なまま読み進めました。こんな要素いらないのにと思ったりしましたが、仮に登場人物の二人が男女、あるいはただの男同士の友情であったら、いまのような空気感は出ないのでしょう。男同士だと軽すぎて、男女だと湿っぽすぎて。
僕にしては珍しく、キャラクタではなく空気感を魅力に感じた物語でした。