Archive for the ‘Book’ Category

わたしたちの教科書

2007/09/08(Sat) Book


-あの時、一緒にあたしも死にました。
 お願いします、あたしを死刑にしてください。-

結局本を買って読みました。プロットだけを見るととてもシンプルな話なのですが、様々な登場人物の境遇や心情によって、それがどんどん複雑になっているように感じ、現実も確かにそんな感じだなと思う。生まれた時から、経済状況や家庭環境、身体がフラットになっている人間なんて少なくて、多少なりいろいろな状況を抱えながら生まれ、生きていく。そんな人たちが1億人あつまれば、原理原則の通り行くはずがない。

いじめ問題が主軸になっているのですが、いじめる側が簡単にいじめられる側になったり、その逆もありえて、子供だけじゃなくて社会に出てもそんなのは日常茶飯事な気がします。ただ、子供の頃にそん環境にいるのは結構しんどいし、今の社会は子供がいきなり飛び込むにはなかなかめんどうな世の中で、いろんなノイズが多いようにも思います。その中で大人が出来る事とは何だろうかと、少し考えてしまいました。早くからその現実を直視させる事なのか、それとは違う世界を見せてあげる事なのか。むむん。。。

となりのクレーマー

2007/09/05(Wed) Book

となりのクレーマー 表紙
となりのクレーマー
「苦情を言う人」との交渉術
関根 眞一 (著)

仕事でカスタマーサポートも担当する事になってそろそろ1年になりますが、カスタマー用の電話が鳴ると今でもちょっと緊張します。当然、僕らに非がある事もたくさんあります。でもたまに常識を逸脱しているのではないか、と思う時もあります。もちろん、こちらの都合で勝手にクレーマーにしてしまわないというのは前提で。

基本的に、問題なく商品が届いた人はこちらに連絡してくる事はないので、何かしら問題がある、気分を害している人がやってくることになります。こちらは通常業務をしていたり、楽しい話をしていても、あちらは準備万端で突然会話が始まります。こちらはお客さんがどういう状況なのか分からない。相手は明確な意志を持っているので、どういう状況で、どちらに非がある事なのかを電話やメールだけで把握しながら対応するのはとても骨が折れる仕事です。真摯に聞いて、非があるところは改善し、非がないところは理解してもらうまで説明する。ほんとうにそれに尽きます。

それはそれとして。一人の人間として、その仕事をどう楽しむか。という事の答えが、1年近くやっていてもまだ分かりません。営業のように何かが売れた!とか、そういうポジティブなことが少ない仕事。お客さんが抱えているネガティブな状況を受け、それを解決してなんとかプラスマイナスゼロまで持っていく。そんな事を毎日やっていると、一人の人間としてはとてもしんどい。お客さんがそう思うことも理解できるし、中の人として運用していてそれを解決するのが難しいという状況も理解できる板挟み。

ある人は、仕事以外でプライベートの楽しみを見つけると言っていた。ある人は、いかにスムーズに解決させるかを楽しむと言っていた。ある人は、それを自分で抱えず共有して負荷を軽減しろと言っていた。今のところ、そのどれでも解決はしなかった。まあやりはじめて1年ですから、まだまだ模索の時期でしょうか。

隠された風景

2007/09/02(Sun) *Pickup, Book

隠された風景 表紙
隠された風景
死の現場を歩く
福岡 賢正 (著)

-無数の「死」があるからこそ我々の「生」がある。
 そして人が自らの「生」を実感するのは、
  他者の「死」にふれた時である。

 その「死」と生活の場で身近にふれることができなくなったことが、
  「生」をかけがえのないものとして慈しむ契機を
   人々から奪ってしまったのではないか。-

僕のブログはよく「暗い」といわれる。本人としては、静かに、普段あまり考えることのないそういう暗いとされているものをきちんと見つめることは大切だと思っていて、しかもそんなことを普段の生活の中で真面目に考えることはないのでブログで書いているのだけど、そんな事をしていると暗いと言われるのかもしれません。特に最近は祖父の死が会ってから、死や宗教といったものについて書くことが多いので、なおさらそう見えるのかもしれません。

普段一日中パソコンに向かって仕事をしていると、「生きている」と思うことはほとんどない。そんな僕が、祖父の「死」と触れることで、「生」を感じ、考えることが出来た。その経験や、最近考えたことが一つに繋がったのがこの「隠された風景」という本で、「野犬などのペットを殺す動物処分」、「牛や豚などの屠畜」、「人間の自殺」という普段の生活からは「隠された風景」に焦点を当てた本でした。

命は大切だ。犬や猫などのペットも、牛や豚などの家畜も、人間の命と大切さはなにも変わらない。その考えの基に動物愛護を訴え、保健所が動物を殺すことや、屠殺することを非難する人たちがいる。僕はどちらかというと、命が大切と言うところまでは同意するけれど、生きる上で必要な悪だと、この本を読むまでは思っていました。それは、ただ真剣に考えたことがなかったから。著者はその様子を下記のように示す。

つまり、日々動物の肉を食しながら、「動物を殺すことは残酷でいけないことだ」と考え、その仕事をしている人たちに白い目を向ける。そんな漫画のようなことが今もまかり通っているのである。その傾向は「動物好き」を自認する人たちにことさら強い。肉を食べるものが、家畜を育てたり、屠畜して肉をつくる者から完全に分離されていて、そこから目をそらすことができ、いのちをもらう事に伴う心の痛みを感じなくてすむ仕組みになっていることが、その劇画化された構図を支えている。

小鳥や犬や猫をペットとしてかわいがったり、すぐ「かわいそう」を口にして、すぐ涙を流す子どもたちが、他人が殺したものなら平気で食べ、食べきれないと言って平気で食べ物を捨てると言うことが、わたしには納得いかないのだ。わたしには、「生きているものを殺すことはいけないこと」という単純な考えが、「しかし、他人の殺したものは平気で食べられる」という行動と、何の迷いもなく同居していることがおそろしくてならない。

この本を読むのはしんどい。今まで目を背けてきた部分だから。でもしっかり読んでいくと、今まで見ていなかった所を直視すると、見えてくる風景がある。

(屠殺を経験した小学生の感想文)
私は、ころされた豚を見てなきました。でも、できあがった肉は、ないたことなんか、すっかりわすれて食べていました。私がないたのは、見せかけだけのなき方だったと思います。もし本当にないていたら、肉なんか見る気にもなれなかったと思います。私は、あの時、なぜないたかふしぎです。かわいそうでないたのか、それとも、自分をやさしくみせかけようとしてないたのかもしれません。

そして著者が提示した一つの答え。僕はそれに、共感すると言うよりも、納得をする。そうやって僕らは生きているし、それを手助けするために宗教があったりする。そして、僕が「死」に触れて「生」を感じたことも、とても自然なことだったのではないかと、今は思う。

人が生きるために他の生き物のいのちを絶つことは「殺す」ことでは決してない。自分の中で「生かす」ことなのだ。いのちを奪うだけで何も生かすことのない人や動物の殺戮とは、全く性質を異にする。

我々は「死」を身の回りから遠ざけてきたのと同様に、「死」を「生」に変える土を「汚いもの」として疎んじ、土から離れた生活を追い求めてきた。それは我々が「いのち」の循環性に目を向けず、一回限りの「自我の生」のみにこだわった文明を育ててきたということを物語っている。

「いただきます」とは「命をいただきます」なのだ。
一度読んでみて欲しい。ただそれだけ。

老人と海

2007/08/29(Wed) Book

老人と海 表紙
老人と海
ヘミングウェイ (著)

初ヘミングウェイ。だったのだけど、どうもなじめず途中で投げ出してしまった。。。緩急がなく、なかなかその世界に入っていけなかった。ちょっとまた時間をあけてから読んでみたい。ヘミングウェイでいいのがあったら教えてください。

鳥はみずからの力だけでは飛べない

2007/08/25(Sat) Book

鳥はみずからの力だけでは飛べない 表紙
鳥はみずからの力だけでは飛べない
田口 ランディ (著)

-一穂のお母さんはね、どうやら一穂のことを理解して、
  受け入れなくてはいけないと思いこんでいるようだ。

 それができない自分はダメな母親だと感じるらしい。-

田口ランディが、不登校になった友人の息子に向けて書いた10通の手紙。という本なのだけど、それがただの「設定」なのか、ホントに送った手紙なのか、ネットで調べてみたがよく分からなかった。でもどうでも良くなって、ふと気づくと、元不登校だった自分に戻って、まるで自分に送られてきた手紙のように読みました。

本の中では、田口ランディが、不登校児の一穂の状況や心境について、自分自身の経験(実兄が引きこもって餓死している)の中から少しでも察しようとして、様々な手紙を送る。それは、僕自身の経験に照らし合わせても、その頃思っていたことを言葉にしたらこうなるのだろう、という納得できるものだった。

しかし、田口ランディは社会への参画を求める。自分自身も社会の中で生きていて、それはとても居心地の悪いものだけど、だけれどこっちへ来い、と話す。方や、一穂の母親は冒頭の引用句のように、一穂のありのままを認めようとして良くも悪くもそのままで良いと言い、田口ランディとぶつかる。田口ランディは、自分が経験したことがないことだからと言って強引に理解してしまうのではなく、長い時間をかけて子供と向き合えと母親に諭す。

確かに僕自身も、不登校が決して悪いことではないと思うけれど、不登校になることを推奨したり、不登校の人にそのままでいいよ、とは思わない。ただの反抗期のようにも思うが、単にそれだけでもないと思う。僕の場合は、当たり前にあるいろんな仕組みや慣例に、別に従わなくてもいいじゃないかと疑ってかかったという面もあったように思う。

ただ、いったんそれをしてしまうと、足場を失いとても不安定になる。他者と同じルールで行くことを否定したなら、自由度の代わりに安定性を大きく失う。僕はそれを、とても不器用な生き方だと思うが、それでしか生きられないとも思う。翻って、普通に学校に通って大学に行った人からも、不器用な生き方で、自分はそういう生き方しかできない、という言葉を聞くことがたまにある。不登校も、単なるそういう不器用な生き方の一つなんだろうか、と今は思う。

プロの論理力!

2007/08/20(Mon) Book

プロの論理力! 表紙
プロの論理力!
荒井 裕樹 (著)

渋谷のTSUTAYAで、目の前で立て続けに2人も買っていったのでつい買ってしまったけど失敗。青色発光ダイオード中村裁判などに携わった若手弁護士というふれこみなのだけど、終始違和感感じっぱなし。

個人が主張をすることや、これから個人の時代になるという著者の主張には120%賛同するけど、著者が見て「幸せ」といったその景色が、僕には虚構にしか見えないのだ。

デスノートを使う人は人間失格

2007/08/20(Mon) Book

人間失格 表紙
人間失格
太宰 治 (著)

どうなんでしょうか、この表紙。表紙と内容のギャップで意表を突く(あっさりした表紙なのに濃厚なストーリーだった)とかはアリだと思うのですが、そういう意図ではないだろうし、かえって表紙と内容双方にとって価値を下げているだけだと思うのですが。小細工してないできちんとした仕事をしてほしいと思う今日この頃。編集者ってこういう事をするための人ではないと思うんだけど。

はたして、この本を手にとって、最後まで読み切る読者がどれくらいいるのか。
でもまぁ、売れてるからそんな事はどうでもいいんだろうね。

GOSICK VI

2007/08/11(Sat) Book

GOSICK VI 表紙
GOSICK VI
仮面舞踏会の夜
桜庭 一樹 (著)

これで手元にあるGOSICKシリーズは全部よんだかな。
続編がまだ出ているので買ってみたいところ。

GOSICK V

2007/08/11(Sat) Book

GOSICK V 表紙
GOSICK V
ベルゼブブの頭蓋
桜庭 一樹 (イラスト), 武田 日向 (著)

百年の孤独がまだ途中だけど桜庭に浮気。ちょっとマンネリかな。
でも初めての2巻に渡っての物語。

レバレッジ・シンキング

2007/08/11(Sat) Book

レバレッジ・シンキング 表紙
レバレッジ・シンキング
本田 直之 (著)

こういう本は当たり外れが大きいのであまり買わないようにしてるんですが、これはアタリでした。最近とにかく効率と正確性をもって定期的にやってく事が多いので、少しは参考になるかなと。