鳩山由紀夫の政治を科学する

鳩山由紀夫の政治を科学する
(帰ってきたバカヤロー経済学)
高橋 洋一 (著), 竹内 薫 (著)
それにしても、因果なものですね。60年前、麻生さんのお祖父さんだった吉田茂の後を継いで首相になったのが、鳩山さんのお祖父さんにあたる鳩山一郎だったわけですから。
元財務官僚・経済学者で、小泉内閣で竹中平蔵大臣の補佐官、安倍内閣で内閣参事官を勤め、ちょっと前によく分からない窃盗事件を起こしてしまった高橋洋一氏の本。対談形式なのがちょっと読みづらいが、内容はおもしろい。
鳩山首相が唱える「国民の生活が第一」という言葉の国民とは、「民主党を支持してくれる人」であり、鳩山政権の目的関数は、「支持層の幸福の最大化」であるとして、様々な人事や政策を読み解いていく流れで進む。
細かい話を書いてしまうとおもしろくないので興味がある人は読んでもらうとして、つくづく政治とは予算なのだなぁと感じる。国民から集めた税金をどう再配分するかを表したものが予算であり、それで実行される形が政策であり、どう再配分するかを決めるものが党なり政治家なりの思想信条。
日々の報道ではどうしても具体的な政策の話になってしまうけれど、やっぱりその根本となる思想信条を議論すべき。それが選挙に勝つためというのではあまりにも稚拙すぎるし、国民もどの政党が自分に一番再配分してくれるかに注視していては稚拙な政治家の思う壺。日本でそれを語り合える日は来るのだろうか。







