お魚を食べながら。
久しぶりに同期の別部署の人と飲みました。別々の組織から、同じ時期に同じ組織の別の部署に入り、お互いがお互いの視点でみた一つのものを語る。違う角度から見ているが故の視点、違う経験を持っているから故の視点。僕はその人の視点は凄く新たなものだったし、その人にとって僕の視点が少しでも新たな気づきになれたら、うれしいな。エネルギーがポジティブな方に向いていたので、とても実りの多い日でした。
久しぶりに同期の別部署の人と飲みました。別々の組織から、同じ時期に同じ組織の別の部署に入り、お互いがお互いの視点でみた一つのものを語る。違う角度から見ているが故の視点、違う経験を持っているから故の視点。僕はその人の視点は凄く新たなものだったし、その人にとって僕の視点が少しでも新たな気づきになれたら、うれしいな。エネルギーがポジティブな方に向いていたので、とても実りの多い日でした。
-「社員が働かない」のか
「ベンチがアホ」なのか。-
「ホンネで動かす組織論」のコメント欄でK氏に紹介してもらったこの本を読んでみました。僕らが仕事をしている中で感じる様々な出来事や思いについてもの凄く的確に言葉になっているので、「そうそう!」っていう共感が多く、またその後にのっている著者が取った解決に向けた行動になるほどと思った。また、日本のように一つの民族・一つの言語で構成された社会では、年齢しか人を分ける目安がないのだろうという視点もふむふむと読んだ。
面白かったのは本を読む事の良さについて語っているくだり。インターネットはたしかに大量の情報が素早く見つかりリンクも多いが、それは既に共有されている。本を読むと疑問を持った事柄から自分独自のオリジナルリンクが生成され、それはその人だけの情報になっていくと。
ここ最近ネットの記事を読む時間が無くなるほど本を読み続けて感じているのは、一つの事柄に対する深みの度合いが本とネットでは違うなという事。なので僕は、インターネットで広く自分のアンテナを張って関心の幅を広げ(del.icio.us)、一つ一つの深堀を本で行い、その課程をこのブログで公開する事で、次の展開への種をまいておくというフロー。最後の公開がなければこの本を紹介してもらう事も無かったわけだし、本を読み返す必要が生じるのでより深い理解につながる。
僕は、17歳のときから仕事を始めました。その時は(今でもそうだけど)常識なんてものは全くないし、今以上にB型の気分屋で安定性はない非常に扱いにくい人だったんじゃないかなと思います。そんなやつが社会に出たので、周りの人はスキルをもった凄い人ばかりに写りました。
ただそこでうれしかったのは、インターネットとかウェブを作る領域での知識やスキルは、他の人よりも比較的多く持っていたので、基本的にはダメ人間なんだけれども、その分野では認めてもらって仕事ができ、多少なりともだれかさんの役に立つ事ができた事でした。
そんな経験があって結果的に今身に付いているのは、ひとりの人についての印象を2・3人の人格にわけて持つということ。「Aさんは新規展開を提案するときは凄い。Aさんは正確性が求められる仕事を継続的に行う事は苦手。」であったり、「Bさんは道理にかなわない事をきちんと主張する事ができる。Bさんは思いこみが強すぎる面がある。」であったりします。
それぞれの印象は、どちらの比重が多いか少ないかと判断するのではなく、「Aの側面の時もあるし、Bの側面の時もある」と一人の人の中に並列して存在し、時間や場所ややっている事によって変化し、どちらも同じ人の持っているスキルだと思うようになりました。それは自分がある部分ではダメだったけどある部分では認めてもらえたという経験によるものであり、それを意識してからは少し仕事をするのがスムーズになったように思います。凄くいい人もいないけど、凄く悪い人もいないのです。
元々みんなそういう考えを持って人と接しているかもしれないし、特にこの本と関係はないのですが、ふと新潟の人とタケノコを食べながらそういう話をしたなと思いだし、書いてみました。

USEN 宇野康秀の挑戦!
カリスマはいらない。
和田 勉 (著)
-この事業はいけそうだとか、
こうすればいいんじゃないかとか、それは勘で決めてるんですけど、
それは経験則による勘です。-
この本でiwalogのBookカテゴリのエントリがちょうど50本になった。これからも習慣づけて、でも読みこなす事を目的にしてしまうのではなく、一つ一つの本から一つでも何かを得る事を目的に、積み重ねていこう。
宇野さん自信で書いた本ではないので、どちらかというと楽天の本のようにインタビューや過去の取材の積み重ねで、一つの対象にいろんな所から光を当てて全体像と本質をつかんでいこうとする本。インテリジェンスの創業、父の死による大阪有線放送(現USEN)の社長就任と違法配線問題を含めた社内の改革、GyaOを立ち上げライブドア株を社長個人で買い取る所まで書かれている。
読んでみて、いまの組織はリクルートよりUSEN(宇野社長)の影響をかなり色濃く受けた組織だなぁとおもった。具体的な仕組みもそうだけど、全体的な考え方というか、進め方というか、何を大事にするのかと言うところがかなり重なっている印象をうけた。
また、宇野社長のこれまでの数々のディシジョンについて、どういったプロセスを経てどういった事を重要視して決めているのかもおぼろげながらつかむ事ができた。社員も経営者の視点を持てと言われても、実際の現場で必要な行動はかなり違うわけで、すぐ活かせるものではないが、後々活かせそうだと思った。
ようやく、1年遅れで、同年代と同じスタートラインに立つ事ができたように思う。
遠回りをしてきた分ずいぶん遅れてしまったが、若い者(?)に負ける気もしない。
無駄に経験はある。
でもそれを捨てて、またバカになって、がんばるべー。
Stay Hungry!!
Stay Foolish!!

99・9%は仮説
思いこみで判断しないための考え方
竹内 薫 (著)
-つまりガリレオは、
理論よりも先に現物を作ってしまったのです。-
僕らが普段暮らしている中の99.9%の事は仮説(思いこみ・常識)であり、今正しいとされている事も時間や場所が変わればそうではなくなる事を、様々な事例を用いながら説明してくれる。そういった考え方はよくあるけど、この本ではもう一歩進んで、世界の見え方自体が仮説によって成り立っているのだから、データから仮説が作られるのではなく仮説からその枠組みの中で適切なデータが求められるというあたりが面白かった。
読んでいると、この本の中で書かれている事自体も次々と否定されて、僕らの現実社会のほとんどの事も次々と否定されて、足場を失いそうな感覚にもなる。でもその99.9%の仮説を否定する新しい0.1%の仮説が真理だと考える事で、なんとか踏みとどまっているのかなと思いました。
この本にも書かれていますが、こびりついた仮説を頭からはがすには、まずそれが仮説だと気づく事がはじまり。仮説だと気づくためには、いろんな仮説がある事を知ることから始まるという所にはすごく同意です。そのために、自分と違う仮説を知るために僕はたくさんの本を読んだりウェブのエントリを読んでます。そしていろんな仮説を知る事で、自分が新しい仮説を立てられる能力も少しずつですが増してきているように思います。そしてそれを考え実行している時が僕は一番楽しいです。
それを少し大きな枠組みで考えると、担当している仕事や所属している組織になるんだろうと思います。前職では1年ごとに仕事をする場所が変わったから、そこで暮らすひとたちの仮説に触れる事はとても大きな刺激でした。そして今の環境では入った瞬間にとてもたくさんの仮説が流れ込んできたし、(だいたい半年ごとに業務を変えたいと動いているので)業務が変わればその業務の仮説とその業務に関わる新しい人たちとの接触あったり。転職とかそういう事を考える時、自分の中ではそういう新しい仮説をたくさん知れる事への楽しみを求めている部分が大きいんだろうと思いました。これを経験と表現するとそれに依存してしまう感じがするので、あえて仮説と表現をしてみました。

人脈づくりの科学
「人と人との関係」に隠された力を探る
安田 雪 (著)
-人が誰であり、何であるのかは、他者の力を借りずに知ることはできない。
他者とのかかわりにおいて初めて、自分が他者よりも優れている点や劣っている点、
他者に与えられるものと与えてもらうことしかできないもの、
得意なことや苦手なことなどを認識することができる。-
美しいことばの表現を教えてくれる本や、想像力を豊かにしてくれる本、著者の長年にわたる経験を数時間で吸収できる本など本にはいろいろある。そんな中で、この本は新しい概念を教えてくれる本。小さい子供が、お父さんに肩車をしてもらって、いつも見ていた景色がまったく違って見えるような、そういう本。
一番面白かったのは最初に引用した、ネットワークを論じている本なのに、突然個のアイデンティティに話が飛ぶ箇所。これがこの本がいろんな書評で支離滅裂とか酷評されてしまう所以なのだけど、僕は楽しく読んだ。
両親に言葉を教わり、学校で先生に教育を受け、会社でマナーや技術を教わる。自分の能力の多くは他者の産物。それ故、そのアイデンティティは他者に依存する部分が必ずあり、自分だけで形作っているものではないと解く。
なるほどな。振り返れば生まれたことそのものが両親の意志によるもの。他者は自分に大きな影響を与えるものであり、それ故に環境が変わればその人の考え方や能力が大きく変わったりする。逆に見れば、自分も他者に大きな影響を与える存在なのかなと思った。「与えてもらうことしかできないもの」という言葉も、僕にとっては新しいものだった。人はそれを切望し、故に人に何かを与えるのかなと。

ウェブ進化論
本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫 (著)
-短期的には効率が悪い生き方かもしれないが、
何か新しいことを創造してくれるかもしれないと予感させる何かを持っていた。-
今週仕事で今後のサービスについてまとまって考える予定があるので、なるべくその直前に読もうととっておいた「ウェブ進化論」を読んだ。事前に書評などは読まず、読後の今も他の人の感想は読んでいないピュアな状態でいろいろ思った事を書きつづっておこうと思う。
読み終わってまず思ったのは、この本は「今」この瞬間に読むのが一番おもしろい。本だから現実のネットと多少のタイムラグはあるものの、それを上回るまとめがされているが、たぶん半年もすれば今のネットのまとめとはずれてしまうんだろうなと思った。そして1年か5年か次のGoogleが現れた時かは分からないけど、そのときに読むとまた学べるんだろうな。
そして、読んでいる間中ポコポコぽこぽこいろんなサービスのアイデアが出まくった。なんというか「はぐれメタル」を倒した時みたいに、2?3レベル一気にあがった感じで、レベルアップの音(タラララタッタッターン♪)が鳴り響いていた。その分まだ体で理解できてないところも多いので、もう数回読み返したい。
…とここまで書いて実際に付箋を付けた箇所を読み返してみた。ちなみにこの本には30コ一束の付箋を5束使った=150コで、本が約250ページだからほどんど全部のページに付箋を付けまくっていた。で、今まとめようと思ってもまとまらないので、1章ごとに1エントリにして感想をまとめようと思う。とりあえず読み終わって思ったのは、「今」読む事で、今のネットとこれまでの梅田さんの智を掛け合わせたもっともおいしい知恵をいっぱい味わえて、タラララタッタッターン♪とレベルが数段上がった気がするという事でした。(それだけたくさんの経験値を得られたってこと)
金曜日は新しい会社での初めての給料日だった。初めて見る給与明細の紙がめずらしく、開け方がわからなかった。金額はもちろん入社時に調整した額だったけど、いま稼いでいる額はもらったそれを下回っているので、きちんと自分の分の給料は自分で稼いで、自分で稼いだお金でごはんくってますと堂々と言えるようになりたい所。そういえば隣の席のセンパイがこのブログを読んでいることが判明。>コメントくださいw。
土曜日はEさんからおしえてもらったアルケミストを読み終わる。僕は本には出会う時期があると思っていて、出会いが早すぎて何かいてあるのか理解できない本もあれば、出会いが遅すぎてもっと早く出会っておけば良かったのに、っていう事もある。アルケミストは今まさにベストなタイミングで出会えたと思う。前半に書かれているのは、僕がこれまで歩いてきた道、中盤は、まさに今の状況。後半になるほどいまいちわからなくなっていったのは、まだ経験していないことだからではないかとおもった。>ベストタイミングに「前兆」をもたらしてくれたEさんに感謝>そんなふうに僕は読みました>Eさん。
日曜は、Gree田中氏の講演会に行った。いろいろ得るものはあったものの、一番の収穫は、東京は思えば、行動すればいろんな事が実現できる所だということ。Just Do Itですよ。会場は大学生が多く、社会人の方とも知り合うことが出来た。会社以外のよこの繋がりがあると、たのしい。
講演会場から会社に向かう途中の表参道で電車を降りて、一番最初に見つけた美容室でカット。表参道とか青山に行けば美容室があるだろうという安直な考えはあながち間違いではなかったみたいで、すぐ美容室を見つけることが出来た。表参道は綺麗だけど、人が多すぎる。仕事して家に帰ると、諸事情でKDDIの光回線がキャンセルになっていた。しょうがないので、井川遥さんに浮気して再申請中。また、Greeで同級生を見つけたのでメールを打ってみる。みんな社会に出ようとしている。
「ローレライ」を見るため六本木ヒルズに。映画見るなら六本木ヒルズの映画館がいいよと聞いて行ってみたのだけど、生まれて初めて映画館が満員で入れないという経験をする。その点福井は恵まれているのだ。(ひねくれとかではなく、本当にそう思う。)
次の回のチケットを買って上映までヒルズ内をうろうろするも、僕が必要なお店は一つもなさそうだった。シャツ一枚に10万円出すくらいなら、その分本買ったり映画見たりするよ…。メインの森タワーの入り口の回転扉は、壁で囲われ入れないようになっていた。そしてその横には何かと話題のリーマン兄弟さんの看板。看板と一緒に記念写真を撮っている人が多かった。
ローレライは、CGのちゃちさとか、明らかに変な所とか結構つっこみどころ満載。でもいつからか、映画や本を読む時その辺はあまり気にせず、何が言いたいのかをじっと見るようにしてる。CGが凄いけど何が言いたいのかよく分からないものよりも、ちゃちくても、自分の考えとは違っても、何を言いたいのかを持っているものがすき。そういう意味で、凄くいい映画だったと思う。戦時中の潜水艦乗組員に対して語っているの役所広司の言葉は、今を生きる僕ら若い人に語っているのではないかと思った。

Taken on March 20, 2005
終わったら暗くなっていて夜景が綺麗だったので、TOKYO CITY VIEW(展望台)に行って、東京タワーを眺める。東京に来て初めて、ぼーっと出来る場所を見つけた気がする。そしてふと、2年前、同じ景色を眺めていたことに気づく。

Taken on May 4, 2003
そのころ僕は新潟の仕事が一段落ついた時で、六本木ヒルズは出来たばかり。ゴールデンウイークに某氏と一緒に車で日帰り往復するという暴挙に出て滞在時間は3時間ほど。あっという間に帰ってきた。(そのときの写真)
その時は2年後に自分が東京に住んで同じ景色を見ているなんて夢にも思わず、ぽかぁんと口を開けて高いビルを見上げ、バシバシ写真を撮っていた。自分で周りの環境を変えようとはしたけれど、自分自身は相変わらず何も変わってない。ただ、変わってないけど、同じ気持ちを持ち続けてもいる。こっちに来ていろんな人から、「そんな風に生きてて辛くない?(大変じゃない?)」と言われる事が多い。相手がどういう意味で言っているのかは分からないし分かりたくもないから分からないふりをしているけれど、こういう風に生きてしまっている以上、開き直ってこのまま行くしかないのだとおもっていた、22才の冬の六本木の記録。