Sports Graphic Number
東京に来たばかりの頃、Gree田中さんの講演に行ったことがありました。それを主催したメディア寺子屋というところから、スポーツ雑誌「Number」編集長・河野一郎さんの講演の案内が来たので、大手町に行ってきた。
雑誌の世界は少ししか知らないけれど、意外と小人数でやっていることや、外部ライター等のネットワークを多用して作っていることはぼんやり知っていました。Numberも例にもれず、19人の編集者と6人のデザイナーがメインで作っており、ライターからカメラマンから外部のフリーランスの方を使うことが多いようです。
Numberという雑誌を作る過程の話から始まり、ウェブと雑誌の違い・雑誌と新聞の違い、ライターの腕試しの場としても使っているNumberWebの位置づけ、トリノオリンピックやワールドカップ次のエピソードなどなど。メディアの位置づけの話では、速報性をウェブに奪われた新聞に残された道は何なんだろうと思った。中立性?(あるの?)、権力のチェック機能?(そもそも自浄できてるの?)。個人的には本来はもっと力を持ったものであるべきなのに、今は少し傷ついてしまっている感じがしている。
翻って雑誌は、新聞や雑誌より速報性はない(それでも昔よりは早い)けれど、より深く掘り下げた取材や、逆に広く俯瞰した密度の濃いものが作れるというのが主張であった。確かにトリノオリンピックの時Numberに掲載された国旗を身にまとった荒川静香選手の写真のようなものは、ネットではなかなか生まれない。(多媒体から生まれたものが転載されることはあっても。)僕も、速報性のある情報はネットで得て、専門性の高い情報や俯瞰・長期の視点は書籍と完全に2極化している。ただ、雑誌は新聞ほどではないけれど、少し宙ぶらりんの印象は残った。
編集長に一つ質問をしてみた。分業体制を取りながら、最終的にNumberという一つの雑誌としてのメッセージを読者に出すときに気をつけていることはなんですか?と。編集長は、私(編集長)個人としては特にメッセージや主義主張のようなことを訴えようということは考えていなくて、読者が知りたいと思うであろうことを好奇心で追っている。気をつけていることがあるとすれば、選手をリスペクトしていることだ。というような意味の回答だったと思う。Numberの選手が一貫してカッコイイ姿なのは、そこに理由があるのかなと思った。







